オリーブの歴史

オリエントから世界へ

オリーブの起源は中東の地中海沿岸と云われています。今から凡そ6000年前に現在のシリア、レバノン、パレスチナ、ヨルダンの一帯で盛んに生産された記録があります。パレスチナでは凡そ5,000年前の圧搾機が発見されています。更にオリーブは人間の入植が始まる前からこの地一帯で自生していて、その歴史を遡ると今から約10,000年も前と云われています。

%e5%9c%b0%e5%9b%b3

その後、フェニキア人の交易によってヨーロッパ西部へと伝わっていき、現在のオリーブの産地を代表するスペイン、ギリシャ、イタリア、そして北アフリカ諸国へと広がっていきました。フェニキア人とは現在のレバノン辺りに居住していた海上交易で繁栄を支えていた民族で、紀元前12世紀頃から何世紀の間も地中海世界の主役でした。

ローマ時代、既にスペインはオリーブの世界最大の生産地となっていました。そのイベリア半島で生産された上質なオリーブオイルを時のローマ皇帝に献上品として捧げていたという歴史があります。

また、聖書でもノアの箱船に登場する、伝承鳩が大洪水の後、ノアのもとに持ち帰ったものがオリーブの枝でした。

このように中東では平和の象徴として、ローマでは献上品として昔から親しまれてきました。

他にも、当時オリーブオイルは地中海世界で日焼け止めとして体に塗られたり、食用に満たなかったオイルをランプの燃料にしたり、また痛みを鎮静させる成分が含まれていることから薬としても用いられてきました。

人々の生活とオリーブ

%e7%9f%b3%e8%87%bc

 

現在では、トップページで紹介しているように機械による圧搾機でオリーブの果実を粉砕させてオイルを抽出していますが、少し時代を遡ると写真のような石臼でオリーブの果実を轢いてオイルにしていました。

ヨルダンの一部の集落では今でも収穫時期になると家族や近所の人が集まり石臼などで搾油しています。オリーブの収穫の時期は昔から日本の伝統文化に例えると、お祭りのような感覚に当たります。みんなで楽しみながら共同作業を行なう伝統が今も残っています。また、オリーブオイルは植物油の中で管理方法さえ間違わなければ一番劣化の遅い油であることを地中海世界の人達は生活の知恵で知っています。なので生活必需品であるオリーブオイルは、秋から冬にかけて各々の家庭で年間分を搾りストックするというのが一般的です。

国土の約85%が砂漠地帯というヨルダンのような過酷な環境でも力強く育つオリーブは正に大地の恵みといえます。

新たな発見

ヨルダンのオリーブの産地は、シリアに近い北部が支流ですが、近年ヨルダンの南部、下記写真のワディ・ラムでわないか…?
っと考えられ始めました。それはフランスの研究チームにより7,000年前のオリーブの墨が発見されたからです。
ヨルダン王国の建国は1948年と新しいのですが、歴史は深く昔はこの地一帯を"Great Syria"日本語で"大シリア"と呼んでいました。そしてこの墨が発見された南部の地名をヒジャーズと呼んでいました。名称は現在も変わらず健在です。今ではイチジクの樹が点々とあるのみで永遠と砂漠が広がる土地ですが7,000年前は肥沃で人々の生活があったと考えられています。

%e3%83%a9%e3%83%a0

左上の写真のように所々イチジクの樹が生っているだけで広大な砂漠が続きます。そして右上の写真はアラビアのロレンスで知られるなヒジャーズ鉄道です。ワディ・ラムを突き抜け北はトルコから南はサウジアラビアまで続きます。

名所

写真はイスラエルとヨルダンの間を流れるヨルダン川のほとりにある”バプテスマサイト”です。ここでイエスがヨハネに油を注がれて洗礼を受けたとされる場所です。メシアとは”油を注がれた人”という意味があります。

今でも世界中からキリスト教の人達がここえ来てヨルダン川で洗礼を受けています。

%e3%82%a4%e3%82%a8%e3%82%b9

世界に広がったオリーブ

オリーブは上述したように、オリエントで発祥し、ヨーロッパ、北アフリカに広がり、そして今では南半球でも栽培されるようになりました。オリーブの成分は母乳の成分にちかいことも最近の研究で明らかになっています。もちろんそれは古代の人達には分からなかったことですが、世界中で受け入れられるようになったのはそういった要因もあったのかもしれません。

 


 

投稿日:2016年10月12日 更新日:

Copyright© Murado Olive Oil , 2017 AllRights Reserved Powered by micata2.