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死海とワディ・ラム、再感動の地へ

みなさん、こんにちは!
今日は、ほとんどのみなさんが聞いたことがある観光スポットである死海、そしてワディ・ラムのレアスポットをご紹介したいと思います。
私自身は何回も行ったことがあるこのサイト、しかし未だに見たことがなかった風景を目にして改めて綺麗で素晴らしいなと感じました。
なかなか文章と写真では伝わらないかもしれませんが、是非ご紹介させて下さい。

1. 死海の南端、静かな波打ち際

死海、英語でDead Seaと呼ばれ生き物が存在しない湖をご存じの方も多いと思います。
昔は塩の海と呼ばれていました。その名の通り塩分濃度が通常の海の10倍という驚異、味見をするとわかりますが、とても辛い!確かに水生物には過酷すぎて生きていけないと感じます。

しかし、そんな過酷さとは裏腹に死海があるところはまさに絶景スポットです。
ヨルダンとパレスチナの国境線にある死海は、海抜-400M地点にある奇跡的な湖です。
ヨルダンの首都アンマンから車で西に1時間、しかしその落差は1200M!
しかも徐々に高度を下げていくのではなく、ある地点に到達するとこから急に下り坂!海抜ゼロM地点を過ぎても更に下る。
そしてそこに広がるのが死海!
「こんなところにどうして湖があるのかな?」と疑問に思うような場所にあります。

そんな死海は昔からのリゾート地、高級ホテルが軒を連ねる北岸に対して今回お伝えしたいのが死海の南岸エリア。
死海は湖なので波がなくとても穏やかなんです。ただ、幹線道路がかなり高いところにあるので絶壁を降りて行かないとたどり着けないところが多いのも特徴です。
死海の北岸にあるホテルエリアは有名ですし観光ルートにもなっているので比較的簡単に行けますが、あくまで人工的なリゾートです。

対して南岸には天然の湖岸があります。まだ人の手が入ってないのでとても綺麗で穏やか、とても素敵な湖岸です。また、北岸では見られない塩の結晶も綺麗に残っています。
南岸は観光ルートにはもちろん入ってないかなりの穴場!それだけに、たどり着いた時の感動と天然の景観が素晴らしいです。
最後に車から降りた時に感じる人気のなさ、自分たちの足音と無機質に吹く風の音、この静寂と目の前に広がる圧倒的な自然の景色に小さな自分が溶けていなくなってしまうように感じて正直「怖い」とすら思ってしまうような場所。そんな中、時より聞こえてくる車の音で安心感さえ覚えてしまう不思議な場所。それが死海の南岸エリアです。

2. ヨルダンの世界遺産「ワディ・ラム保護区」の外、まだ見ぬ景色

ワディ・ラムは、テント経営しているベドウィン(遊牧民のこと、とはいえ現在は定住している)ので私も何回も泊まりに行った事があります。
景色も覚えていてとてもいい場所ですが、慣れてしまったという残念な気持ちがあって初めての時に感じた感動が薄れていました。

今回は気分を変えて違う場所に宿泊したいと思い、友人から別のテント紹介してもらいました。
マップを頼りに行くと残念な思いになりました。紹介してもらったテントは保護区外にある小さな町「ディースィー」だったのです。
確かに砂漠は見えますが、まさか保護区外の町に宿泊するとは思っていなかったので、待ち合わせ場所で正直テンションだだ下がりになってました。
約束の場所にベドウィンが来て、いつも通りTOYOTAハイラックスの荷台に乗り込んでテントまで行くことになりました。
通常はここでめちゃめちゃテンションあがるんですが、なにせ何回も来てるのでごく普通の事になってました。「近くのテントで、町の明かりが見えるテントなんだろうな」と思ってました。

ところがそこから車で砂漠の轍を走って20分くらい、すっかり周りは砂漠!何にもないところにやってきました。さらに保護区外は行った事がなかったので、見たことのない景色が広がり興奮してきました。

そして案内されたテントはとても綺麗で設備もしっかり、それでいて景観を損ねない配慮もあって完璧でした。

なにより夕食がとても美味しかったのが印象的でした。(朝食は美味しくないので全くお勧めしませんが…)


星空がちょっと曇っていてあんまりだったのが残念でしたが、食後の甘~い紅茶で気分はまったり。いい夜でした。
翌朝起きると宿泊者以外は誰もいない、天然の風の音だけの静寂な朝でした。
そして何回も見たワディラムの景色のはずが山の位置や形が違い新鮮に感じました。
テントを離れて少し朝の散歩をするんですが、さっきの死海南岸以上に自然に吸い込まれてしまいそうになるので遠くに行くのが怖くなります。

周りを見渡せば空と大地、沖天に浮かぶ太陽、それだけの世界。
日本とはかけ離れた世界、当然考え方もまるで違うものになるでしょう。
みなさんにも一度こんな感覚を味わって噛みしめてみて欲しいなって思います。
世界は広いんです!


MURADOについて

有限会社アラブジャパンインタープライズは 中東の歴史や食文化を、もっと広めたい――。 その想いから、ヨルダン産のオリーブオイルをはじめ、中東のユニークな食品の取り扱いを行う「MURADO(モラード)」をスタートしました。
公式ホームページではオリーブオイルを使ったレシピの他にも中東の歴史や文化についても発信しています。オリーブオイルやそのほかの食品はオンラインショップで購入可能です。