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オリーブオイル値上げラッシュ!その原因は?MURADOは価格据え置き

みなさん、こんにちは。

最近お客さんから「オリーブオイル、物凄く値上がりしているわよね。5月にはもっと値上がりするんでしょ?MURADOも値上げするの?」こんな声をよく聞きます。

私も調べてみるとオリーブオイルの値段がかつてないほどに値上がりしていることを知りました!
実は私、お客さんから言われるまでこの事を知りませんでした。

というのも私たちMURADOはこの十数年間1度しか値上げをしておらず、MURADOのオリーブオイルは価格そのままで今年も値上げの予定はありません!
とはいえオリーブオイルの急激な値上げラッシュ!その原因とMURADOのオリーブオイルの価格が変わらない理由についてお話ししたいと思います。

オリーブオイルの値上げの原因①欧州の大干ばつ

オリーブオイルの最大の供給国、それはスペインです。
世界の生産量の44%近くを占めており、世界で流通しているオリーブオイルの半数近くがスペイン産なのです。もしもスペインが不作になってしまえば、ほとんどの輸入国で値上げが起こることは想像に難くない事でしょう。しかし今回は大干ばつの影響でその想像を遥かに上回る大不作だったのです。平年の半分ほどしかオリーブを収穫できなかったようです。しかも2年連続で。こうなれば急激な値上げを避けることはできません。
去年と今年で値上げが続き、5月には最大で80%近く値上げするとの報道もあります。そして同じくイタリアでも不作が続き供給量が落ちているので値上げに拍車をかけている事は間違いないでしょう。

オリーブオイルの値上げの原因②円安

2022年3月中旬から始まった円安、これは輸入品を直撃しました。為替レートは輸入品に直接影響を与えます。
日本はオリーブオイルを99%近く輸入に頼っているので、円安は全てのオリーブオイルに必ず影響を与えます。最初の値上げはここから始まりました。私たちMURADOもこればっかりどうしようもできません。

オリーブオイルの値上げの原因③海上輸送の危機

最後の要素は普段あまり気にかけない海上輸送の問題です。
欧州とアジアを結ぶスエズ運河、ここが19世紀後半に開通して以来海上輸送を大幅に短縮することができ、欧州の発展を更に大きくしました。それまでは全て喜望峰周りのルートでとても時間がかかりました。
かつての大英帝国はアジア⇒インド⇒スエズ⇒地中海から英国のルートをエンパイアルートと呼び、どんなことをしてでも死守するとしていました。しかし昨年末からこのルートが簡単には使えなくなってしましました。
原因はイエメンのフーシ派によるイスラエル船籍の締め出しです。これにより大手海運会社は紅海ルートからの撤退を決め、19世紀以前の喜望峰ルートの検討を余儀なくされているとの事、当然海上運賃の上昇は避けられないことでしょう。

つまり輸入品価格を決定する重要な3要素すべてが不利に働いていることでかつてない値上げになってしまいました。

MURADOのオリーブオイルは何故値上げしない?

さて、わたしたちは今度の5月でも値上げはしません。
その理由はこの3大要素のうち2つが当てはまらないからです。

一番重要な点ですが、私たちの生産地は中東で欧州ではないということです。
去年も今年も平年通りの収穫が出来ました、そして重要なことはその生産者から私たちはダイレクトに購入しているという事です。よって今年も安定して供給してもらっています。

次に円安ですが、こればかりは私たちもどうにもできません。とはいえ、去年も円安でしたので、その時点で一度だけ値上げをしました。あれから為替レートはあまり変わっていないので値上げをする必要がないと考えています。

最後に海上輸送の事です。これは少々政治的な事にならざるを得ませんが、フーシ派はアラビア半島の踵部分で紅海の入り口「バーブ・アル-マンディブ」を封鎖しています。
その対象はイスラエル船籍、もしくはイスラエルに入港する船をターゲットにしています。

私たちが利用する船はそのどれにも該当しないので問題なく航行できるからです。実際に海上運賃は去年とあまり変わっていません。

これらの事を総合して私たちはオリーブオイルの価格を据え置くと判断致しました。
ということで最近ご質問いただくお客さんからの質問の答えはこういうことなんです。
今後ともMURADOのオリーブオイルをよろしくお願いします。
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