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【特集】「Murado」オリーブ畑を訪ねて

私たちMuradoのオリーブ畑訪ねてみましょう。どんなところあり、どのような環境で育ち、そしてどのように日本にやって来るのか?今回は私たちのオリーブ畑にあるヨルダンをご紹介します。

日本発ヨルダン行き

みなさんは中東に行かれたことはありますか?つい最近までは比較的簡単に中東まで行けました、なので結構行かれた方は多いのかなって思います。有名どころではドバイですね。湾岸諸国には直行便も沢山ありますね。本当に便利になりました。しかし、ドバイがハブ空港になる前は東南アジア経由が主流でした。かなり遠回りなので何回も経由しなくてはならず、1日以上かかってました。今は飛行機だけなら片道13時間くらいでヨルダンの首都アンマンまで来れます。本当に便利になりました。

ヨルダンはどんなところ?

ヨルダンは東地中海の内陸に位置するだいたい北海道とほぼ同じ大きさの王政国家で、第一次大戦後のイギリス委任統治を経て建国されました。主要な産業はカリウムやリン鉱石といった農業用肥料の原料輸出が主な外貨収入で、食料品の輸出や観光産業なども産業の一部を担ってます。国土の80%が砂漠で人口の大半が首都アンマンに集中しています。周辺国では政情不安が多い中、ヨルダンは王政で西側諸国とも親密な関係にあり、比較的安定しています。治安もとてもいいのですが、うっかりしているとボッたくられることもしばしば…

ヨルダンを歩く

ヨルダンの見所を少しご紹介すると、遺跡などの観光スポット、死海などのリゾート、カフェやアラブアの商店などの中東の文化をあげるのがいいでしょう。
絶対に訪れたい遺跡は世界遺産のペトラ遺跡や北部に点在しているローマ遺跡もお勧めです。死海の浮遊体験やリゾートホテルでの優雅な一時、アカバ港での水上レジャー、忘れてはならいのが世界遺産ワディラムの砂漠のグランピング!ここでの悠久の時を感じながら満天の星空見上げて何もない空間を是非味わって欲しいと思います。都市のアラブならではのお店を訪れて異国情緒を味わうのも是非お忘れなく!アラビアのおもてなしの文化、とても楽しく誰でも受け入れる寛容な精神に触れて欲しいですね。

一路南へ 砂漠のオリーブ畑

ヨルダンの主要食品産業の一つがオリーブ。ほとんどのオリーブ畑はヨルダン北西部の山岳地帯に分布していますが、「Murado」オリーブ畑はヨルダン南部の砂漠にあります。空港に着いたら首都アンマンには行かずに、砂漠の街道「デザートハイウェイ」を200㎞近く南に向かいます。いくつかのオアシスの町を通過し、約100年前にイスラームの巡礼列車としてオスマントルコが敷設したヒジャーズ鉄道の線路を左手に見ながら2時間ほど車を走らせると「Murado」オリーブ畑に着きます。私も最初訪れた時は、こんな砂漠の中で作物が育つものかなって思ってました。しかし、オリーブは少ない水で育つのが特徴なので給水システムこそ必要ですが、それだけで立派にオリーブの実を付けてくれます。しかも砂漠という過酷な環境ですので虫もほとんど付かないので農薬を使う必要がないんですね。そこに10000本近くのオリーブ農園とオリーブの搾油設備のある工場が併設されているのが特徴です。なので収穫から搾油まで一気に出来るのも大変重要な特徴でもあります。

紅海、ヨルダンの玄関から日本へ

コンテナ積みされたオリーブオイルはそのまま一路ヨルダン最南端の港町アカバに運ばれます。ここから直行便はないのでインド洋を回り、東南アジア、主にシンガポールで船を乗り換えて日本に45日くらいかけてやってきます。毎年一回の収穫と出荷ここの時が「Murado」にとって一番重要な時期なんです。